山行記録 PR

【岩手山】柳沢(馬返し)〜八合目避難小屋泊のルートを紹介!コマクサの大群落を見に行こう。

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こんにちは、七実です。

今回は岩手県の最高峰で日本百名山のひとつ、岩手山に登ってきましたよ!

岩手山の魅力についてはこちら

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山行データ

登山日 2017年7月18~19日

天気 1日目:雨  2日目:曇り

最高気温(盛岡市)1日目:28.9℃/ 2日目:30℃

最低気温(盛岡市)1日目:20.2℃/ 2日目:18.8℃

そこまで気温が上がらず、八合目付近は涼しく過ごせました。

山行時間

1日目は八合目避難小屋まで。2日目に山頂まで行って同じルートで下山しました。

登りはヤマレコでデータを取りましたが、2日目に充電ケーブルを忘れたことに気づき、データを取れませんでした。

参考コースタイムは4:30とのことですが、私は今までそのタイムで山頂まで行けたことありません。

今回は雨が降ったりやんだりで安定しない天気だったのでレインウェアを着たり脱いだりでかなり時間をロスしてしまいました。

ルート地図

こちらも1日目の八合目避難小屋まで。

途中、新道と旧道に分かれますが、今回は新道にしました。

持ち物


【バックパック】

グレゴリー ディバ60/サコッシュ

避難小屋泊なので60ℓは大きすぎるくらいですが、今回は新しく買ったディバのテストのため。

グレゴリーディバ60のレビューはこちら

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【グッズ】

●衣
レインウェア、ダウンジャケット、フリース、着替え用の下着、靴下、Tシャツ。くつろぎ用のサポート機能なしのタイツ。ゲイター、グローブ。

●食
プリムスのバーナー、コッヘル、箸、シリコンスプーン、食料
ハイドレーション、保冷ボトル

●住
シュラフ、クローズドセルマット

●その他
ストック、ファーストエイドキット、エマージェンシーキット、虫除けスプレー、サングラス、メイクポーチ、お泊まりセット(基礎化粧品、歯ブラシなど)、自撮り棒、モバイルバッテリー、さらさらパウダーシート、薄手のタオル

1日目 登山口~八合目避難小屋

馬返しキャンプ場

馬返しキャンプ場に登山口があります。

アクセスは、バス等ないので最寄りの滝沢駅からタクシーで片道3000円くらいです。車で来るなら駐車場がたくさんあります。

鬼又清水で水を補給しましょうー!冷たくて美味しいですよ。
八合目にも水場があるので行きの分だけでOK!

休憩所、トイレもあります。

ガスガスです。予報では15時から雨らしい。急ぎたいところです。


相棒ディバたん。


八合目避難小屋の薪ストーブ用の薪が積まれているので、1本でもいいので担いで登りましょう!

私は太いのを1本。大体テントくらいの重さでしょうか。結構ズシッときます。がんばるぞ!

登山届を出します。

オンラインで登山届ける出せるっぽい。


では、出発です!

【一合目】初めての人は1合目までで、まず心折れるよね。

緩やかに登りスタートです。木の根には注意!


少し進むと改め所。山頂は神社なので、神官が登山者をチェックしていたんですね。

しらばく進むと、やっと1合目!

って、0.5合目やないかーい!!

1合目まではまだまだ。

ここでまっすぐの道と右の道に分かれてますが、どっち行っても同じ場所につくので、好きな方へどうぞ。私は右へ。

やっと1合目ーーー!!!

まだ1合目・・・?(ザワザワ

と、これからの果てしない登りを想像して心折れるよね。

岩手山の馬返しは、1合目までが非常に長いんです。心配しないで!

距離的には4分の1くらい歩いてるんですが、高さは稼げてません。ウォームアップですね。

ここからはだんだん登りがキツくなってきます。

【二合目】雨が降りだす。ちょっと待ってくれーい!

豆腐岩(安直な名付け)


歩きやすく整備されています。少し視界も開けてきます。

ここらへんで、

雨が降ってきました。

レインウェアを着ます。ザックカバーがデカくて掛けるの大変でした。

はーい、2合目到着です。雨が止んだので、レインウェアを脱ぎます。

脱いだらまた降ってきた!着る!

着たら、やんできた???(ムキー!!)

結局、降ったりやんだりでいい加減面倒くさくなったので、レインウェア上だけ着たまま進むことにしました。

かなりの時間ロス。あーやだやだ。

平日なのですれ違う人も少なく、孤独な登り。雨はしとしと降り続く。

あっ、3合目かな!

ブーwwwまだ2.5合目でしたーwwwww

岩手山って、そういうとこあるよね。

ここで分岐です。右は新道、左は旧道です。

新道は樹林帯を進みます。旧道は視界の開けた岩稜帯です。晴れているなら旧道がいいと思いますが、雨なので新道を行きます。

【三合目~七合目 】黙々と登る。雨もなかなかいいかもね!

岩から木の芽が伸びているのを見つけました。生命力を感じる。

本当の3合目到着です。頑張ってもまだ3合目か…と思っても進むしかなーい!!

セーブポイントかな?


行動食はカントリーマアムのチョコミントと、ぷるんとこんにゃくゼリーの塩レモン。

これ、チョコミント好きにはたまらない。清涼感のあるミントでスッキリ。

雨の森を見渡すと、緑の濃さにはっとする。

水をたくわえた深い森は生命力のかたまりのようだ。

雨の森もなんだか、いいかもしれない。

4合目まできました。この辺りもひたすら樹林帯で、同じような登山道が続くので根気がいります。

五合目のところは座れる岩があるので、ザックを下ろして休憩。

6合目は道の途中に唐突にあらわれます。

この辺りから森林限界に近づき、視界が開ける場所が出てきます。右手には旧道が見えます。

さすがに旧道登ってる人は見えませんね。

唯一の階段

ザラついた火山性土の道になってきました。

唯一の綱(簡単に登れる高さです。)


7合目到着!山頂みえたーーーー!!!

ここからはなだらかな道を進み、すぐに八合目避難小屋に着きます。

八合目避難小屋


1日目は避難小屋に宿泊。雨に濡れたけど虫は寄ってこないし涼しいのでわりと快適な山行でした。

八合目避難小屋には管理人さんがいます。宿泊は予約不要。料金は1700円です。

マット、シュラフ持参が望ましいですが、毛布の貸出もあります。1枚500円、3枚1000円、5枚1500円です。

販売しているものは、カップラーメン300円、インスタントコーヒー100円~です。また、お湯は無料です。

食事は自分で用意します。ガスバーナーであれば室内で使用可能です。

本日の山ごはん

今日は、鶏だしにゅうめんを作りまーす。


材料は、そうめんとカット野菜、前の日に冷凍しておいた鶏肉です。

鶏肉はしょうが、醤油、酒で漬けておきました。鶏からだしが出るので調味料不要です。

水に鶏肉を入れ、沸騰したら野菜を入れます。

火が通ったらそうめんを入れてやわらかくなったら出来上がりです。


鶏肉が柔らかくてか生姜風が美味しいです!

ただ、鶏肉を煮込む時の灰汁がすごいです。灰汁をしっかり取り除けば美味しい鶏だしができますよ。

食後は晩酌です。


盛岡駅で買った南部美人と、銀河高原ビールの椀子麦酒。岩手においでよー!したくなりますね。

消灯は8時です。明日は晴れ予報とのこと。ご来光を見るために早めに寝ます!

2日目 山頂~下山

御来光&山頂へ

おはようございます。日の出は4:23です。

八合目避難小屋からの御来光。

雲海からゆっくりと朝日が。


すっかり日が昇ったら山頂へ出発です。


15分ほどで不動平(ふどうたい)に着きます。

ここからお鉢へ登っていきます。


左に不動平避難小屋があります。ここは無人小屋です。


15分ほど登り、お鉢に出ました。風が強いです。

一番高いところが山頂です。もうちょっとだ!


雲の上の世界。

山頂、到着です!山頂一人占め!!

やったーっ!

この日は雲が多く、見渡す限り青い空と雲海です。




この雲の上のお鉢のふちを1周します。なんて贅沢な散歩道!

最高のご褒美タイムですよ!!

岩手山神社奥宮へ参拝

途中からお鉢の中へ。

そこには、「岩手山神社奥宮」があります。

岩手山にまた来られたことに感謝。

参拝を済ませ、またお鉢に戻ります。

雲の上では、夏のコマクサ祭り開催中だよ!


この時期お鉢のまわりには、高山植物の女王コマクサの大群落が見られます。

写真には群落がうまく写らないですが、すごい数のコマクサが咲いているんですよ!


朝露に濡れた葉と、慎ましやかで可憐な花。その姿からは想像できないですが、風に負けないように深く深く根を張っています。

高山植物の強さと美しさには憧れますね。

下山します


帰りは、晴れていたので旧道を降ることにしました。3時間半程で登山口に戻ってきました。

旧道は険しい岩稜の道です。

先述したように、充電ケーブルを忘れたので二日目にはスマホ瀕死状態。いっさい写真が撮れませんでした。

山行を振り返って

雨の登山は久しぶりでした。

そこまで雨足が強くなかったからですが、雨に濡れた木々を眺めて緑の深さに心を奪われました。

より深く山の自然を感じられる山旅ができたので、雨も少しなら悪くないと思いました。

初めて背負ったディバ60は、重さを腰で支えてくれるので背負いやすかったです。

しかし、軽く感じるといっても本来の重さは変わらないので脚には負担だったらしく・・・

下りで脚がガックガクに。

途中で追い越されたおじいさんに、

「くだりはキツイでしょ〜。 脚、ガクガクしてるもんね~www」←そう聞こえた

と言われる始末。

くっ・・・!

もっと山に登って鍛えたい。下りの時の足のつき方を考えて、ガクガクならないように工夫しなければ。

翌日はもちろん全身が筋肉痛。グワーッ!!

それでも何度でも行きたくなるのが、岩手山の不思議な魅力です。

あ、あと、最大の反省は、

バッテリーだけ持って充電ケーブル忘れないように注意な!!

それでは、ごきげんよう。