こんにちは。七実です。
私はこれまでの登山歴の中で、最も多く岩手山に登ってきました。
初登山からその魅力にとらわれ、今も心を奪われ続けています。
岩手山の魅力を知ってほしい!ということで、岩手山の、特に魅力に感じる部分を3つにまとめてみました。
岩手山とは
岩手県の八幡平市・滝沢市・雫石町にまたがる標高2,038mの山です。
ちなみに、岩手県の最高峰です。
深田久弥の日本百名山にも選ばれています。
魅力その1 山容の美しさと、活火山の荒々しさが共存している。
岩手山は活火山です。
一般的に「コニーデ火山」あるいは「成層火山」と呼ばれる、すり鉢を伏せたような形をしています。(富士山や、「○○富士」と名のつく山のなかまです。)
裾野が広く、美しいかたちをしてますよね。
円になっているところを「お鉢」といい、山頂はお鉢上にあります。
お鉢はぐるりと一周できますよ。
山頂からの眺め
天気がいい日は麓が一望できます。
近隣の山々であれば、八幡平、姫神山、早池峰山、鳥海山、岩木山、八甲田連峰などが望めます。
鬼ヶ城と御苗代湖方面。一面に緑の森が広がっています。秋には燃えるような紅葉の絨毯になります。
頂上付近は、火山の赤黒い砂礫で覆われています。
山頂からの御来光。
雄々しく、堂々とそびえる、立派な山ですよね。
(私は岩手山を眺めるたびに、「はぁ…イケメン…」とため息が出ます。)
魅力その2 ルートによって特徴が違うので飽きない
岩手山にはルートが7種類ほどあります。
どのコースを選ぶかで、全く違う景色を見ることができます。
特徴的なコースを紹介
1.火山を感じたいなら「焼走り(やけはしり)コース」
焼走りの名前からもイメージできますが、溶岩流の奇観が広がる荒々しいルートです。
砂礫混じりの道を延々進むと、高山植物の女王とよばれるコマクサの大群落があらわれます。
ふもとの焼走り国際交流村では、岩手山が一望できる日帰り温泉も楽しめますよ。
2.自然の造形美を体感したいなら「七滝(ななたき)コース」
7ルートの中で一番のロングコースです。
NHK「にっぽん百名山」で紹介されていたのはこのコースです。
名前のとおりルートの途中に滝があり、癒されます。
樹林帯を進むと視界が開け、「大地獄谷」という恐ろしい名前の場所へ。
ダイナミックな景観に圧倒されます。
そこから、切り立った絶壁「鬼ヶ城」を進む冒険コースか、湿原のお花畑コースのどちらかに進みます。
じっくりと大自然を体感することができるコースです。
3.初めてなら迷わず「柳沢コース」
最もポピュラーなコースです。別名「馬返しコース」。
よく整備された登山道で、迷うこともありません。
このコースは樹林帯を進む新道と眺望の良い旧道に分かれており、天候などでチョイスすることが可能です。
登山口のキャンプ場には「鬼又清水」というおいしい湧き水がありますよ。
また、八合目避難小屋まで最短で着けます。
魅力その3 八合目避難小屋は、避難小屋ってレベルじゃない
岩手山で一番大きな小屋が「八合目避難小屋」です。
「これのどこが避難小屋だよっ!」
立派です。立派すぎます。
(この小屋を見慣れすぎて、他の山の営業小屋を始めて見たときガッカリしたくらい。)
夏季は管理人さんが常駐しています。トイレも綺麗で、木のいい匂いがします。
営業小屋ではないので、食事は各自用意します。毛布はレンタル可です。
個室とか炊事場はないけど、立派な宿泊施設ですよ!
小屋のここがオススメ
おいしい湧き水くみ放題!
小屋の前には「御成清水」が湧き出ています。
無料でくみ放題です!
水は重いので、飲み水や調理用の水が調達できるのは嬉しいですよね!しかもおいしい!
薪ストーブがある
レトロな薪ストーブ。汗で冷えた体も温まります。
魔法瓶にお湯が準備されてるので、コーヒーを飲むのが至福のひとときです。
管理人さんがあったかい
3日交代で常駐してくれている管理人さんたち。
山小屋の人は無愛想ですぐ怒られると本で読んだことがあるんですが、全然そんなことはありませんでした。話しやすくてとっても親切です。
ちなみに、女ひとりで泊まりに行くと、
「一人で登って来たのか!すごいなあ!」
と、大げさに褒められます笑
女性の単独行も結構いると思うんですがねー。
おわりに
いかがだったでしょうか。
岩手山は、日本アルプスのように派手に取り上げられることはないですが、他のどの山もそうであるように、魅力あふれる山であることは間違いありません。
岩手山についてはまだまだ書ききれないことばかりなので、またテーマにしたいと思います。
少しでも岩手山の魅力が伝わったでしょうか?
ぜひ登ってみていただきたいです!
それでは、ごきげんよう。