こんにちは、七実(@dvanchangos)です。
大型ザックに10kg以上もある「衣・食・住」のすべてを詰めて、山に泊まる。
登山をしていると、やっぱり憧れてしまうのがテン泊ですよね。
記念すべき初めてのテント泊は尾瀬の見晴キャンプ場へ!
山に登らずに高低差が少ない「燧裏林道」を往復するコースをご紹介します。
山行データ
登山日 2018年8月11日~12日
メンバー:七実、七実の夫
天気 1日目:雨のち晴れ 2日目:晴れ
最高気温(檜枝岐村)1日目:27.0℃ 2日目:27.9℃
最低気温(檜枝岐村)1日目:17.4 2日目:15.4℃
山行時間
■1日目
■2日目
燧裏林道を往復するルートでしたが、2日目は三条ノ滝を見に行ったので長めになりました。
ルート地図
■1日目
■2日目
持ち物
【バックパック】
グレゴリー ディバ60
テント、シュラフ、マット、ライト、ヘッドランプ、サンダル、グラウンドシート
トレッキングポール、保冷ボトル、エマージェンシーキット、ファーストエイドキット、ゲイター、レインウェア、熊鈴、バッテリー、エコバッグ、スマホ三脚
着替え、ダウンジャケット、ストーブ、燃料、コッヘル、カトラリー、食料
サコッシュ、財布、保険証、サングラス、日焼け止め、虫除けミスト、日焼け止めパウダー、リップ、メイク用品、ボディシート、顔用シート、タオル
オトモのうしさんとかえるさん
※夫と二人ですが、私はソロテン泊をする予定があるので練習のため、食料以外のテントなどは私が担いでいます。
御池登山口~燧裏林道 ピンクおばけがあらわれた!
8:30頃、御池の駐車場に到着。この時点で小雨が降っていたので、上だけレインウェアを着てザックカバーをつけて出発です。
夫のマットはホームセンターのくるくる銀マットなんですが、大きすぎて夫のバックパックに外付けできるところがなかったので、私のマットと交換しました。
私のバックパックの下部に銀マットを取り付け、上からレインカバーを取り付けると・・・
ピ、ピンクおばけやーーーーー!!
でたーーー!!笑
その後も雨のしとしと降る中、おばけは歩き続けます笑
変な形の木が気になるピンクおばけ。
雨が止んできて、俄然やる気になったピンクおばけ。
いきなりしっかりとした吊り橋があらわれてびっくり。裏燧橋(うらひうちばし)です。
歩くと揺れるよ~。(高所恐怖症)
燧裏林道は、高低差の少なく、ほとんどが整備された木道です。が、
雨の日はめっちゃすべります!ぬかるみます!
足元に神経使ってけっこう疲れました。
高低差がないと思って侮るべからず。
たまに湿原があらわれますが、基本的に林の中なので展望がありません。
そんな変化のない道を3時間ひたすら歩きます。それも、しんどいポイントです。
尾瀬原休憩所~温泉小屋~見晴キャンプ場
3時間半ほどで、尾瀬原休憩所に到着。このときには雨も上がりました。ここでやっとお昼ご飯です。
ここは、無料休憩所ですが、飲み物やおでんなどの軽食もあります。
おばあちゃんがひとりで店番をしていましたよ。ここに住んでるのかな?
ひとやすみしていたら、トンボが止まったよ。もう秋なんですね。
チップ制のトイレも隣接しています。
お腹を満たして出発です。ここからは、尾瀬ヶ原の湿原に出ます!
尾瀬っぽい風景になりました!やっぱり尾瀬といえばこの湿原と木道ですね。
目指す見晴キャンプ場までは25分ほどです。天気が良ければ至仏山が見えるんだけどな。
期待に胸を膨らませながら歩いていくと、見晴地区に到着しました。
正面に建っているのは、カフェのある「弥四郎小屋」です。木のレトロな外観が可愛い小屋です。
見晴地区には、6つの宿泊できる小屋と、キャンプ場があります。
弥四郎小屋の脇を抜けた奥がキャンプ場です。一刻も早く重い荷物を降ろしたい…!
見晴キャンプ場
見晴キャンプ場に到着です。
まずは、管理をしている「燧小屋」さんで受付を済ませます。
宿泊料金は1人800円。サイト数は、約100張りです。
受付を済ませると、番号のついたタグを渡されるので、テントの見えるところに付けておきましょう。
テントサイトにはすでにテントが20張りくらい。
私たちは、トイレや水場からは遠いですが、静かに過ごせそうな奥の方に設営をしました。
見晴キャンプ場には、休憩所があり室内が無料開放されています。(昼寝の人で混み合ってました。)
休憩所に水場があります。
休憩所の向かい側がチップ制のトイレです。清潔でキレイでした。
設営を終えて、身軽になったところで着替えて見晴見学ツアーへ!
まずは、「弥四郎小屋」のコーヒースポットでコーヒーをいただきます!
水と豆にこだわったコーヒー以外にもソフトクリームやハーブティー、生ビールなども楽しめます。暑かったので限定のアイスコーヒーを注文したところ、売り切れ。
ホットのブレンドコーヒーなら大丈夫ということで、400円のブレンドコーヒーにしました。
窓際の席で、尾瀬の絵画みたいな景色を眺めながら、いただきます。
窓から切り取った至仏山、贅沢です♪
ここまで歩いてきたかいがありました~。
コーヒーを飲み終えたら、見晴の小屋巡りへ。
食事メニューが一番豊富なんじゃないかな。生ビールもバッチリ冷えてますよ!
小屋巡りをしてキャンプサイトに戻ろうとしたら、至仏山の姿がくっきり!
これが、夏が来れば思い出すというエモい景色か・・・。
エモくなりながらテントに戻り、夕方になったので夜ごはん。
夜はアルファ米にインスタントカレーです!
アルファ米は一袋でお茶碗2杯分もあるのに、ぺろっと食べられちゃいました。
日が暮れるころには、ひのえまた小屋で買ったビールと持参したおつまみで乾杯♪
日中は暑かったですが夜になると涼しくて快適でした。
実はこの日、8月11日の山の日は、1年目の結婚記念日でした。尾瀬で記念日を過ごせて本当に良かったです。
2日目 滝を見にいく
1日目に雨で回避した「三条ノ滝」を見に行くルートで、御池まで戻ります。
見晴から、尾瀬原休憩所まで戻り、そこから「三条ノ滝」へ向かうルートを進みます。
振り返ってみると、この三条の滝ルートが今回の最大の難関でした。
岩のゴロゴロした急勾配の道は前日の雨でぬかるみ、木の階段も急で、重いザックを背負って登ったり降りたりはとても怖かったです。
しかもその道が意外と長い。地図上だとほんのちょっとの距離に見えますが、滝のある地点まで一気に下って一気に登り返す!という体力のいるコースでした。
こんな、岩ゴロゴロの道をひたすら滝を目指して歩きます。
こちらは滝といっても一枚岩の川床をゆるゆると流れるナメ滝と呼ばれる滝です。三条ノ滝はこの下流にあります。
が、展望台まではこの急な鎖つきの階段。軽い気持ちで来たら打ちのめされますね。
尾瀬原小屋から1時間30分でやっと「三条ノ滝」に到着です!!
うおおおおおおおおおお(゚O゚)
思ったより大迫力!
落差は100m、日本最大級の規模の滝です。
せっかく滝を見に来たなら、障害物のなく滝の全容が見渡せる、新しい展望台まで行ってみることをおすすめします。
三条の滝~御池登山口
さて、滝を見るミッションを終えたら、もとの木道のある登山道まで登り返します。
岩と木の根がはびこる急登を30分ほど登ります。テント泊のザックの重さがズシリと背中にも肩にも腰にものしかかる。2日目にこれはこたえますな。
急登を登り終えたら、「うさぎ田代」なんて可愛らしい名前の湿地に出ます。
そしてまた燧裏林道をひたすら歩く!(やっぱり飽きる。)
ただ、2日目は晴れたので、湿原からの景色が楽しめました!
しかーし、最後の方は、
もう木道いいわーーーー
飽きたわーーーー
疲れたわーーーー
と、愚痴りながらも御池登山口までたどり着いたのでした。
山行を振り返って
”高低差のあまりない道だから楽だろう”は大間違いでした!!
普通に距離が長いし単調なので疲れました。
それと、重いテント泊のザックって、登る姿勢の時は背中全体で重さを支えるんですが、平坦な道では肩と腰に負担が集中するんですよね。
私は、定期的に左肩が痛くなったので、30分に一度くらいはフィッティングを直していました。そのせいで時間をだいぶロスしました。
あと、滝までの道はほんとキツいです。燧裏林道のルートじゃなければ、小屋に荷物はデポする方がいいですね。
このように行き帰りは非常に疲れましたが、テント泊はとても快適でした。
設備も充実しているし、賑やかな見晴の雰囲気も楽しくて、やっぱり見晴キャンプ場はいいですね。
なにより、結婚記念日に夫婦で尾瀬に来られたことは、忘れられない思い出になりました。
次こそは至仏山かな?鳩待峠からのコースも歩いてみたいです。
それでは、ごきげんよう。