こんにちは、単独行山女子の七実(@dvanchangos)です。
大好きな岩手山登山。今年も行ってまいりました!
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今回は、ソロではなく友達を連れての登山です。
岩手山登山の山行データ
登山日 2019年8月14~15日
同行者 友人Yさん
過去に屋久島や富士山にツアー登山経験あり。過去の登山はすべて晴天という100%の晴れ女!(天気の子?)今回もそのチカラにあやかりたかったのですが…。
天気 1日目:晴れのち暴風雨 2日目:雨のち曇り
最高気温(盛岡市)1日目:29.2℃/2日目:33.9℃
最低気温(盛岡市)1日目:21.8℃/2日目:24.1℃
猛暑真っ只中で、台風も近づいていましたが、うまく逸れてくれました。外界は暑かったのに山頂は…いきなりの暴風雨でした!
岩手山登山の山行時間
1日目
始発の電車→タクシーで早めに登山口に着いたのでのんびり登山です。
麓は暑くて汗だくでしたが、高度を上げるにつれて雲行きがあやしく・・・。
山頂まで行ってから、お鉢の反対側を下って八合目避難小屋で1泊です。
2日目
2日目は天候が回復せず、ただの真っ白な虚無。
ご来光も見えず、天気の回復も見込めなかったので、サクッと下山しました。
岩手山登山のルート地図
1日目
2日目
岩手山登山の持ち物
【バックパック】
オスプレー カイト36
【グッズ】
●衣
レインウェア、ダウンジャケット、フリース、着替え用の下着、靴下、Tシャツ。
くつろぎ用のロングパンツ、ゲイター、グローブ、ニット帽、ネックウォーマー。
真夏ですが、防寒対策はしっかりめです。
着ているウェアはマムート。
●食
プリムスのバーナー、コッヘル、カトラリー、ソフトボトル、保冷ボトル。
食事はアルファ米とカップラーメン、パン、行動食、インスタントコーヒー。
日本酒とビール、おつまみはチータラとカルパスが定番です。
●住
シュラフ、クローズドセルマット、エアーマット
クローズドセルだけだと背中痛くなるのでエアーマット併用です。
●その他
サコッシュ(雑誌PEAKSの付録だったタイベック素材のサコッシュを使ってみました!)
ストック、ファーストエイドキット、エマージェンシーキット、虫除けスプレー、サングラス、メイクポーチ、お泊まりセット(オールインワンジェル、歯ブラシ、メイク落としシートなど)日焼け止め、モバイルバッテリー、タオル、ハンカチ、ウェットティッシュ、地図、ヘッデン、熊鈴、サンダル
岩手山登山前日は盛岡観光
前日に盛岡に到着し、ホテル泊です。
せっかくなので、盛岡を観光してきました。
開運橋からの岩手山の眺め。山容は見えますが、頂上のあたりはガスってます。
開運橋から少し歩いた、材木町にある光原社。
ここは宮沢賢治が「注文の多い料理店」を出版した会社のあった場所です。
木漏れ日の雰囲気が素敵でした。
材木町通りの賢治さんにもご挨拶。
岩手山登山1日目
焼走り登山口までのアクセス
盛岡駅から大更駅まで、始発の電車に乗ります。
昨年も同じ電車だったので余裕で待ってたら、電車の乗り場が変わっていました…!
昨年は、いわて銀河鉄道線の1階の改札だったんですが、今年は2階の改札から入場でした。1階改札に看板が立っていたのによく読まず、発車5分前にやっと気づいて2階にダッシュ。
なんとか間に合いました。
余裕で写真撮ったりしてました。
36分で大更駅まで。急いでいて電車の写真は撮れなかったので、去年の写真です。
焼走り登山口に到着。辺りは真っ白です。岩手山もまったく見えず。
標高上げるまでは涼しくていいんですが、晴れてくれるといいな。
焼走り登山口は、トイレがキレイで自販機あるところが素晴らしいですね。
駐車場もかなり広くて余裕があります。
焼走りコース~岩手山山頂
6:20登山開始です。
涼しくて歩きやすい。しばらく緩やかな林道です。
2時間ほど登ると、展望場所がありますがご覧の通り。ガッスガスです。
休憩していたら足元にヘビがいて、スルスル~っと岩場に入っていきました。
ビックリしたあと、Yさんと二人で「クレイジージャーニーの加藤さんごっこ」しながら進みました。クレイジー爬虫類ハンターの加藤さん、キャラクターが面白いですよね。
毒ヘビを捕まえておきながら、「これはダメ!!ダメだって!!5回死ねるから!!」と興奮する加藤さんのマネで楽しむ女子2人笑(私が見かけたヘビは毒ないやつ。)
2時間半登って、やっと展望が開けました!天気も回復して日差しが眩しいです。
遠くの展望なし。晴れていれば下界が見えるんですが、この日は真っ白です。
コマクサはもう終わりの季節。でも、少しだけ見ることができました。
コマクサって、根元部分だけだとブロッコリーがたくさん落ちてるように見えませんか?
トンボもたくさん飛んでます。もう秋ですね。
トンボがたくさんいるおかげか、蚊はいませんでした。顔にまとわりつく小虫もいなくて快適です。
毎度キツイ、長い砂礫帯の道。
ちょうどいい間隔で木陰があるので、あの影まで…次の影まで頑張ろう…と思いながら少しずつ登っていきます!
平笠不動避難小屋に到着。山頂がハッキリ見えます!
と、思ったら・・・あ・・・れ・・・?
岩手山山頂がガスに覆われるまで。
あと1時間早く山頂に登っていたら良い眺めだったみたいだけど、私たちがお鉢に出た時には虚無アンド暴風雨であった💨 pic.twitter.com/UVGWioYvlA— 七実|あいづの山のぼりライター (@dvanchangos) August 18, 2019
あれよあれよという間に、ガッスガス!!
天候崩れてきた!!と慌ててお鉢まで登り始めましたが、時既に遅し。
風が吹きはじめ、霧は濃くなり、もう霧なのか雨なのかよくわからない虚無空間に。
ただの霧だと思ってレインウェアを着ないままお鉢に出てしまったんですが、後から公開するハメになりました。
お鉢に出たら暴風雨で、全身びっしょり!!体温奪われまくりでした。
山頂から下ればすぐ山小屋なので、濡れても着替えられるしいいや…と思ったんですが予想以上に激しく降られてしんどかったです。
そんな暴風雨の中、やっと山頂に到着しました。
正直、山頂で記念写真を1枚撮るのがやっとでした…。
ゴォォォォォォォォ!!!!!!!と容赦なく打ちつける嵐のなかで、無防備すぎる私達。
はやく逃げろ-!と急いでお鉢を脱出し、八合目避難小屋まで無言で退避しました。
残念ながらお鉢の中の、岩手山神社奥宮にもお参りできずでした。今回は仕方ないですね。
八合目避難小屋で一泊
避難小屋・・・ついた・・・(泣)
安心感でいっぱいになりました。山小屋のありがたみ、荒天の時に思い知りますね。
宿泊手続きを終え、びしょ濡れのウェアをすべて着替え、ザックの中身もすべて出して、濡れていないか確認しました。
着替えなどは、ビニール袋に入れてあったので濡れずに済みました。
ただ、ゲイターを付けていなかったので靴が中まで濡れてしまいました。靴は気をつけたいところです。
外の天気は悪くなるばかり。水を汲みに行く以外には外に出られず、昼寝をしたりおしゃべりをして過ごしました。
小屋の中は、ずっとラジオが流れています。(IBC岩手放送のラジオ)
余談ですが、岩手放送のラジオは、私が子供の時、母親が内職の時によく聴いていたんです。なんだかエモい気分になりますね。
17時頃に夕食タイム。
八合目避難小屋は、カップラーメンやカレーメシ、インスタントコーヒー、お湯の販売のみなので、食事は持参です。
アルファ米の梅じゃこごはん!梅の酸っぱさが疲れた体にしみわたる~!
ちょっとだけ晩酌も!岩手の地酒カップ(酔仙酒造)と、水曜日のネコ(エールビール)を持っていきました。
しかし、日本酒のほう、足で蹴飛ばしてほとんどをこぼしてしまい、もったいないことをしました。
20時に消灯。この日は5~6組が宿泊していました。天気の回復を願って就寝。
岩手山登山2日目
八合目避難小屋~柳沢登山口(馬返し)
期待を込めて日の出時刻4:20頃に起きてみましたが、虚無の世界だったのであきらめて二度寝。
6時頃やっと起床し、身支度・朝食を済ませ、8:30頃に下山開始です。
小学生連れの親子グループがこの時間から山頂へ向かっていきました。タフだなぁ。
私達は柳沢コースに下山です。天気が悪いので、迷わず新道をチョイス。
昨日濡れたウェアは1日で乾きました。靴もそれほど湿って気持ち悪い感じはなかったです。
下山するにつれて雨は止み、天候も穏やかに。
去年はなかった梯子やロープが整備された箇所があって、楽に下ることができました。
馬返しのコースはきちんと登山道が整備されていて、頭が下がります。
無事下山しました!
馬返し登山口のいいところは、休憩できる東屋があるところと、鬼又清水で給水&靴の泥を落とせるところです。
馬返しからタクシーで滝沢駅まで向かい、電車で盛岡駅へ。
下山後は決まってこれです!
生ビール&焼肉丼冷麺セット!!!
やっぱり盛岡に来たらこれこれ!満腹になるまで食べまくりました。
いつの頃からか、岩手山に登った後は必ず同じ店の同じメニューになってしまいます。この組み合わせ、最高すぎませんか?
岩手山山行を振り返って
今回は、天気に恵まれませんでしたが、無事に友人を山頂まで連れていけたので良かったかなと。
岩手山という山は、何度登っても楽になるということはなく、毎回心が折れます。
それでも、8年連続で登るくらい魅力がある山です。どうしても登ってしまうんです!
今回は晴れ女を発揮できなかったYさんですが、それもあって、晴れた山頂の景色を見たい!という新たな目標ができたらしいです。
また、お酒好きのYさんは、今回お酒類を持ってこなかったことをひどく残念に思っていたので、(わたしのビールを半分こしましたが)次の機会には山小屋で心ゆくまで晩酌しましょう!