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【本の感想】田端信太郎「ブランド人になれ!」”会社の奴隷”をやめて大企業を渡り歩く”プロサラリーマン”になる方法とは

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こんにちは、七実(@dvanchangos)です。

今回読んだのは、田端信太郎著「ブランド人になれ!会社の奴隷解放宣言」です。

 

 

この著者、田端信太郎さんはこの本の表紙のスーツ姿を見てわかるように、職業はサラリーマンです。

今の時代、サラリーマンってネガティブなイメージがついていますよね。

会社の歯車として思考停止して定年まで働き続けるような昭和なサラリーマンや、安い給料で長時間働かされて疲弊しまくっているブラック社畜などなど。しかし、彼はその正反対です。

 

彼は、自分というブランドを掲げ、最先端の有名企業に引き抜かれ続ける、スーパーサラリーマンなのです。

 

Twitterアカウントはサラリーマンなのに17万フォロワー!(Twitterではよく炎上したり、他のインフルエンサーと言葉のプロレスしてて有名ですね笑)

個の発信力もものすごいし、仕事もデキる。そんなに自分の力で仕事ができたり他者に影響を与えられるのであれば、もっともっと稼げるし、自由なはず。

サラリーマンなんかやってないでフリーで活躍したり独立して社長になれば?

と、思いませんか?なぜ田端さんはサラリーマンであり続けるのでしょう。

 

いやいや、実は、サラリーマンだからこそ、オイシいんです。

 

なぜ、田端信太郎はサラリーマンを続けるのか?そして「ブランド人になれ!」とはどういうことか?本の内容を少しだけ紹介します。

 

ブランド人になれ!その①会社を利用して、己の名を上げろ!

サラリーマンは会社に使われて、一定の給料のもとでつまらない仕事を毎日こなすもの。会社の経営者やフリーランスはうらやましいなぁ…なんて思ったことありませんか?

でも、勤め人でいることって、悪いことばかりでしょうか?

例えば私が仕事で失敗をして会社に不利益が生まれたとしても、会社全体の利益を考えたらかすり傷ほどもありません。ミスしてもその分給料を返せなんて言われないし、ちょっとやそっとじゃクビになんてなりません。

やりたいプロジェクトがあるのなら、上司を巻き込んで、会社の予算をたっぷり使うことだって可能です。

会社の名前とロゴが印刷された名刺を渡せば、会社のブランドと信頼を味方にすることができ、”有名企業で働くデキる社会人”としての自分が出来上がります。

フリーで仕事をしていたらこんなに強い後ろ盾はないですよね。

 

せっかく組織という強固な後ろ盾があるのだ。「オレには失うものは何もない」と居直り、どんどんギャンブルしてしまえばいい。

「サラリーマンはノーリスク」という特権を利用しながら、君もブランド人としての箔を今日から重ねていこうではないか。

さあ打席に立って、バットを振りまくれ。狙うのはいつもホームランだ!

 

そうして会社というインフラを最大限に使い倒しつつ、「カネ」ではなく「信頼」を積み重ねていくことで、会社ではなく自分個人の持つブランドが確立されていきます。

自分の功績を会社の手柄にされてしまえば、いつまでたっても会社の歯車です。しかし、自分のクレジット(署名)の入る仕事を選んで、個のブランド力を高めていけば、たとえ会社がなくなったとしても、ほかの会社から声をかけてもらえるようになります。

会社という船に乗りつつも、その船が沈んだ時に一緒に沈むことなく、軽々とほかの船に飛び乗ることもできる。やりたいこと、ワクワクできることを自ら選んでいくことができる。

ブランド人とは、会社に依存しないで「自分の名前で仕事をする人」のことなのです。

ブランド人になれ!その②ブランド人とは発信者である!

個人にどれだけのブランド力があるかを知る方法は簡単です。「TwitterなどのSNSのフォロワー数」を見ればいいのです。

自分の名前で仕事をするブランド人にとって、このフォロワー数こそが重要です。

なぜなら、自分のフォロワーは「持ち運び可能な資産であり、資本」だから。

 

SNSが登場する前の時代は、名刺や学歴があなたを証明するものだった。

しかし、今や名刺や学歴なんて、SNSでのプレゼンスに比べれば、クソの役にも立たない。名刺や学歴なんて、君がブランド人であるかどうかを測る基準にはなりえない。

 

あなたのフォロワーの数は、あなた個人の資産であり、会社でいうところの資本金や時価総額、社会からの評価資本のようなものなのだ。

会社を移籍するとき、君が会社にもたらした莫大な利益は置いていかなければならない。しかし君という個人に関心を持っているSNSのフォロワーは、たとえ職種が変わろうが、会社を移ろうが、スマートフォンと一緒についてきてくれる。

 

今や、影響力を持っているのは芸能人や著名人ばかりではありません。

SNSで発信をすることで、誰もが「発信者」になれる時代です。発信力を高め、フォロワーが増えたあかつきには、インフルエンサーとして自分のすることすべてが仕事になる、なんて生き方もできるようになりました。

田端さんが語るように、自分がたとえ会社の肩書きを失ったとしても、自分個人に興味を持っているフォロワーにはなにも関係ありません。こんな心強い味方は他にいませんよね。

 

ブランド人は、名刺を捨てて今すぐツイートしろ!ってことですね。

 

ブランド人になれ!その③パンツを脱げ!

パンツとは、己が身にまとっているプライドのこと。それも、肩書きや学歴など、人が認めてくれた外側に見えている自分の価値です。

人からよく思われたい、スゴいと思わせたい、優位に立ちたいといった理由でプライドが捨てられない人は、本当の信頼を勝ち取ることはできないのです。

 

プライドを捨てるなんて、簡単に言えてもなかなか難しいですよね。

しかし、人の気持ちはカネではなくパッションで突き動かされるもの。パンツをしっかりと穿いた小賢しい人よりも、パンツを脱ぎ捨てて素直にさらけ出した人のほうが、信頼を得られるのです。

そうして得た「信頼」はカネよりも大事な、自分の資産になっていくことでしょう。

プライドなんか、必要なら、いつだって捨て、僕は土下座してみせる。なぜならば、そんなことで僕の価値は1ミリも下がらないと自分で確信ができているから!これこそがブランド人にとって、最高のプライドの持ち方だ。ダサいプライドなどは、サッサと捨てろ。

さあ今すぐここで、パンツを脱げ!

おわりに

田端信太郎、ロックな人ですね。

こんなにTwitterで炎上しても堂々とサラリーマンしてる人間はどこを探しても見当たりません笑

そんな田端さんにも人と同じように新人サラリーマンの頃があって、

ライブドア時代など苦労を重ねた時代もあって、

こんなスーパーサラリーマンになるまでには、何度パンツを脱いできたんだろうと、つくづく驚かされました。

 

会社に安定を求めることができなくなったいま、「ブランド人になれ!」と叫びながら先頭で旗を振っている、この破天荒なサラリーマンの背中を追いかけ、一人、また一人と名乗りを上げる人たちが出てくるのでしょう。

私もひとりの勤め人であり発信者として、いざという時はすぐパンツを脱げるように準備をしておこうと思います!笑

それでは、ごきげんよう。