こんにちは、七実(@dvanchangos)です。
突然ですが、あなたは「論理的な考え方」ができますか?
例えば仕事でこんなことはないでしょうか。
「ちゃんと考えろ」と言われても”何を””どのように”考えたらいいのかわからない
論理的な説明が苦手で、説得力のある話ができない。
考えるのが面倒で、そのときのノリでなんとなく物事を決めてしまう。
「私は頭が良くないから…」
「数学が苦手だから…」
と理由をつけて「論理的な思考」をあきらめていませんか?
実は私も数字が得意ではありません。前職では、会議で発言するのが苦手でした。指摘されてもうまく答えられず、恥をかいたことが何度もあります。
そんな私でも、一冊の本のおかげで「論理的な考え方」ってどういうことなのかをスッと理解することができたんです。
今回は、「論理的な考え方」の入門として最適な一冊の本を紹介します。
紹介するのはこの本です。
深沢真太郎著 『そもそも、「理論的に考える」って何から始めればいいの?』
タイトルのとおり、理論的に”ちゃんと考える”ためのエッセンスが書かれています。
内容は、ストーリー形式で、新幹線内で偶然出会ったOLの「サオリ」と数学専攻の大学院生「優斗」の会話で進んでいきます。実例の問題も出てくるので、自分でも考えながら楽しく読めますよ。
次からは、この本の中で私が特に参考になったエッセンスを3つ紹介します。
「考える」のスタートは、ゴールを決めることだ。
「考える」のスタートは対象を具体的に決め、ゴールを設定することから。
【論理的な考え方とはなにか】
●点と点を線でつなげる(関連性を理由づける)
●つなげた線をたくさん増やす(「帰納的」に考える)
●増やした線を3つに絞る(「根拠は3つ」で説明する)
例えば「数字について考えろ」と言われても何を考えればいいか困ってしまいますよね。
でも、「あなたが好きな数字について考えろ」だったら答えと根拠をすぐに考えだすことができます。
まずは、考える対象を具体的に設定することが大前提です。(ここで詰まるから、思考停止しちゃうんです。)
そして、最初にゴールから逆行して考えることが、最短距離でゴールにたどり着くムダのない思考のコツです。
アタマの中を整理して、正しい議論をする。
「表」にすれば頭の中が整理される。(紙に手書きでOK)
反論するには「反例を挙げる」か「矛盾を見つける」
自分の主張に対して、ツッコまれると反論できないのはアタマの中が整理されていないからです。
そんなときは手書きでもいいので簡単な「表」にして、アタマの中をアウトプットしてみるのが最適です。
多角的な情報をひとつの表にまとめておけば、どの方向から質問が飛んできてもサッと答えられます。
つまり、探し物をすぐ取り出せるように整理しておくということですね。
また、逆にこちらが相手の主張に反論したい場合には2種類の方法があります。
①反例を挙げる
その論理に当てはまらない例をひとつ挙げて、主張を否定する。
②矛盾を見つける
一旦、主張を正しいと仮定して矛盾点を見つけ、仮定の内容を否定する。
これさえできれば、相手の主張を論破することができますよ。
意思決定がすばやい人の、論理的な決定方法とは
優柔不断なのは「判断基準が違うもの」を比べようとするから。
強引にでも数値化して、定量的に判断する。
最終的には消去法。
優柔不断な人がなぜ決められないのか、それは判断基準が異なるものを比べようとするからです。
例えば、商品なら値段・品質・機能・その時の状況・気分など。
判断基準がたくさんあってどの基準を優先するかがブレブレだと、いつまでも決めることができません。
そんな時は、無理矢理にでも数値化して、定量的に判断することで、なぜそれを選んだかまで論理的に説明することができます。
上の商品の例なら、シンプルに「値段→品質→そのときの状況」の順で判断するというふうにどの基準に重きを置くか(重みづけ)を定めておけば、必然的にひとつに決めることができます。
そして、決定の根拠を説明するとき、消去法を使ってそのひとつを選ばざるを得なかった理由を説明すれば説得力が増します。
考える力が人生を豊かにする
いかがでしたか?
私自身もこの本を何度も読み直して、エッセンスを吸収しようとしているところなので、自分用のまとめとして記事にしてみました。
ビジネスパーソンにとって「考える」ことは必須ですよね。
自分で考えることができない会社員は、思考停止したままで、それなりの仕事しか与えられなくなっちゃいます。AIが仕事を奪うこれからの時代はさらに生きにくくなっていくはず。
私は、一流のビジネスパーソンになりたいという野望はないですが、自分のアタマで考えることが、人生を豊かにすることだと思っています。
人とのコミュニケーション能力にもつながりますよね。論理的思考を身につけておいて損はないです。
さあ、あなたも「論理的に考える」をはじめてみませんか?
活字が苦手な人でもストーリー仕立てでサクッと読めるのでオススメですよ。
それでは、ごきげんよう。