こんにちは、七実(@dvanchangos)です。
登山の時、メインのザック以外にサブバックは使っていますか?
私はサブバッグ絶対持ちたい派です。だって便利だもの。
まず、スマホはすぐに取り出せないとダメ。
私は山行記事を書くためにスマホでたくさん写真を撮るのでザックに入れてらんないです。(かと言って、ポケットに入れるにはiPhone7plusはデカすぎる。)
あと、地図を見たり、行動食やゼリータイプの栄養食品なんかをすぐに取り出して食べるときもわざわざザックを下ろしたくないのでサブバッグに入れているといいですよね。あとはリップとか日焼け止めとか小物も持ちたい。
サブバッグといえば、ウエストポーチやショルダーベルトに取り付けるタイプのミニポーチが昔からありますが、最近人気なのはやっぱり「サコッシュ」と「チェストバッグ」でしょう。
今回は両者を独断と偏見で徹底比較してみます!
ずっと一途だったパーゴワークスのパスファインダー
私がここ何年かずっと相棒にしていたのがパーゴワークスの「パスファインダーM」です。
とにかく使い勝手が良い計算され尽くしたチェストバッグ!当時これが気になって仕方なくて、石井スポーツさんに何度も行っては使い心地を確かめて購入したお気に入りです。
直接ザックに取り付け、ウエストベルトにバッグの裏側を通して固定するので完璧に固定されます。
中身は細かく仕切られていて、モノが迷子になりません。例えて言うなら、ぶら下げて使えるトラベルポーチってありますよね?あんな感じに整理できます。
スマホ、行動食、ゴミ、ハンカチ、地図など、それぞれが定位置に収まるのが便利です。
ザックを下ろして、チェストバッグの両端のバックルをつなぐと手提げバッグになるので、下山後も財布やスマホを入れるのにちょうどいいですよ。
パスファインダーには1つだけ、気になるコトがあった
パスファインダーを使っているうえで唯一不満だったのが、ザックを下ろしたり背負ったりするとき時間がかかること。
パスファインダーは体に密着させるために、ザックのショルダーベルトに取り付けたアタッチメントに左右をつなぎ、ウエストベルトをスリットに通すようになっています。ゆえに、ザックを下ろしたい時は、
①ウエストベルトをはずす
②左右のアタッチメントをはずす
③パスファインダーを置く
④ザックを下ろす
という工程があるわけです。背負うときはこの逆の工程が生まれます。
これだけなら別に・・・と思われるかもしれませんが、
実際は重いザックを一刻も早く下ろしたいんです!
山小屋やテン場に着いた時にザックを下ろした瞬間はかなりの開放感ですよね。
チェストバッグはザック自体に取り付けられているため、ザックを背負ったままなんだかモタモタしてしまうのがちょっと気になっていました。
また、単独行なら時間を気にしませんが、誰かと一緒の山行のときは、休憩を終えて出発しようという時に、この工程がひとつあるだけで少しだけ同行者を待たせてしまうことがあります。
パスファインダーには長いショルダーベルトも付属されていて、肩にかけて使えばザックに装着せずに使えるんですが、それだと完全に体に密着させて干渉なく使えるチェストバッグの意味がなくなってしまう・・・。と、悩みました。
サコッシュに手を出してみた
UL(ウルトラライトハイク)人気もあり、もはや地位が確立されているサコッシュ。元々は自転車ヤさんのためのものですが、登山でも主流になりつつありますよね。
近くの登山用品店でもよく目にしていましたが、機能面より、どっちかというとオシャレ感重視?と思ってました。
しかしながら、パスファインダーのジレンマ(と、呼ぶ事にする)をなくすためにはこれだ!と、ザックに固定せずなおかつ軽くいサコッシュを使ってみることにしました。
買ってみたのはこちら。
ベルウッドメイドのジップサコッシュです。
サイズは縦35cm×横30cm×マチ8cm(蓋折り曲げると縦-11cm)。
重さは153gです。あまり薄っぺらいとモノが入らないんじゃないかと思い、底にマチがあり、ポケットとジップのついたものを選んでみました。
サコッシュを使ってみた感想
安達太良山にて。ちょっと肩ひも長めにしています。
2017年の夏山はすべてこのサコッシュを使いました。
【使ってみた感想】
・それほど片方の肩に負担はかからない。
・ペラペラかと思っていたら意外とモノが入る。
・しかしモノを入れすぎるとブラブラして邪魔。
・岩場や急登では足元が見えづらいことがある。(物の入れ過ぎが問題)
・マップはちゃんとたたんでおけばヨレヨレにならない。
・雨が降ると焦る。(レインウエアをサコッシュの上から着て対応)
・ザックに干渉しない。ザックを下ろすときラクーーーーーー!!!!!!
チェストバッグとサコッシュを比較!
サコッシュのいいところ
・オシャレ。街でも使えるデザインが多い。
・サイズや素材が豊富。意外と大容量。
・軽くてシンプル。
・紐を短くすれば体にフィットさせることができる。
・体に密着していないのでムレない。
サコッシュのここがちょっと
・前かがみになるとブラーンとしてしまって足元が見えづらい。
・ついついモノを入れすぎて重くなりがち
・テロテロしているものは、入れるものによってはかさばってヘンな形状に。
・ファスナーがないものはモノが飛び出ることがある。
・雨が降った場合、レインウエアの中へ入れるので、お腹が変に出てる人になる(笑)
サコッシュのなかには、ファスナー付きや下部に穴があってカラビナなどを通して固定し、フィットさせるタイプもあるようです。あとは防水ではないですが撥水加工のサコッシュもあります。
チェストバッグ(パスファインダー)のいいところ
・しっかりとザックに固定されているのでブラブラしない。
・モノを入れないときはフラットになるように設計されている。
・専用のレインカバーが付けられて雨でも安心(パスファインダーの場合)
・マップケースがついている(地図が折れたり濡れたりしない)
・中にポケットがあり、小物をきれいに仕分けられる。
・少しの雨なら弾く!デジタルガジェットも安心して入れられる。
チェストバッグのここがちょっと
・薄手のサコッシュに比べるとしっかりした作りなので重さはある。
・あまり物が入らない。
・ザックを下ろすとき背負うときに時間がかかる。
・ものによっては単独バッグとして使えない。
登山にはどっちが便利?
それぞれメリット・デメリットがあることがわかりました。
使う人が何を重視するかで選ぶのがいいと思います。
例えば、
・パッキング・整理整頓が苦手だ
・サブバッグはきちんと固定されていて欲しい
・デジタルガジェットをすぐ取り出して使いたいけど、濡らしたり壊したくない。
といった方はチェストバックが向いています。
反対にサコッシュが向いている人は、
・とにかくUL!!軽く!身軽にいきたい!
・でも、すぐ使うモノはたくさん入れたい
・体に密着するものはムレるので苦手
・山でも街でもアウトドアファッションを楽しみたい
といったところでしょうか。
オススメチェストバッグ・サコッシュはコレ!
調べてみると、様々な特徴をもったチェストバッグやサコッシュが各メーカーから出ていました。おすすめをいくつか紹介します。
チェストバッグおすすめ
パーゴワークス スイング
パスファインダーと同じ、パーゴワークスのチェストバッグです。
軽量なのに止水ジッパーで濡れにも強いのでカメラなどデジタルガジェットも安心。
フラップ式の本体内には行動食など、濡らしたくないスマホはジッパーつきの前ポケットに。マップポケットももちろん付いています。正面のベルトループにサングラスやアクセサリーを取り付けられるところがいいですね!
THE NORTH FACE フロントアクセサリーポケット
素材全体をコーティングし、シームシーリング処理を施した防水マップケースがついていて雨でも安心です。
バックパックに直接連結、ショルダーストラップで単体使用も可能です。
フラットな形で、小物もしっかり整理できます。
サコッシュおすすめ
マーモット サコッシュ
マーモットのサコッシュは耐摩耗性が高く、耐久性も抜群なナイロン素材です。裾のジョイントループにカラビナをつければザックに固定でき、行動時のサコッシュの無駄な動きを抑えてくれます。
アライテント(ARAITENT) マップサコシュ
山岳用テントの老舗、アライテントのサコッシュは、テントのシート布地を使用しているので薄くて軽いのに丈夫です!
無駄なポケットはひとつもなく、シンプルを極めたサコッシュは洗練された印象。500mlペットボトルが入る大きさではありますが、詰め込みすぎては台無しですよ。
両方のいいとこ取り!
なんと、チェストバッグとしてもサコッシュとしても使えるアイテムを見つけました!
それがOMMの「CHEST POD」
バックパックに直接つければチェストバッグとして体に密着した状態で使えるし、ストラップを変えればサコッシュにもなります。
素早くアクセスできる大きいポケットと、ダブルジップで開くメインのポケットがあり、すぐ取り出したいものと貴重品を分けて収納できます。
状況に応じて使い分けられるのはいいですね。
七実の結論。どっちを使う?
さあ、私の結論ですが・・・
しばらくはサコッシュでいきます!!!!!
今年買ったばかりなのでもうちょっと続けて使ってみたいと思います。ブラブラするのは慣れればそこまで気にならなかったです。
そして、やっぱり、
ザック早く下ろしたい・・・。(コレ!)
すぐザック下ろせるのがラクだったんですよね。
しかし、パスファインダーも計算されていて使い勝手がめっちゃいいんですよ・・・。
というわけでどっちつかずですみません。またいろいろ気づいたことがあれば書きたいと思います。
それでは、ごきげんよう。