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【映画の感想】「ReLIFE リライフ」いくつになっても、今を生きるということ。

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こんにちは、七実です。

テレビアニメ化もされた、人気漫画「ReLIFE(リライフ)」の実写映画を見ました。

私はテレビアニメを見ていたのですが、エンディングが毎回20~30代ドンピシャの選曲で懐かしく、面白いアニメだったので全部見てました。

あらすじ

海崎新太は新卒で入社した会社を、ある事件をきっかけに5ヵ月で退職。その後再就職を試みるも不採用続きで、気づけば27歳になっていた。

ある日、謎の男・夜明了が海崎の目の前に現れ、「人生、やり直してみませんか?」と声をかける。その内容はニートを対象にした社会復帰プログラム「リライフ」への参加、見た目だけ10歳若返り、1年間限定で高校生活をやり直すというものだった。実験中は生活費が支給され、終了後は就職の斡旋もしてくれるという。失うもののない海崎は、なかばヤケクソ気味に二度目の高校生活に飛び込んでいく。

「影うすく、さらーっと一年過ぎてくれればそれでいい」そう思っていた海崎だが、気づくと、日代や大神、狩生そして狩生の親友でクラスメイトの小野屋杏達とかけがえのない仲間になっていた。同時に、日代への恋心も日に日に強くなっていく。けれども彼女は10歳も年下の女子高生で、実験が終われば彼女の記憶から海崎は消え、二度と会えなくなる存在だ。一方の日代も海崎に惹かれていたが、彼女もまた、誰にも言えない秘密を抱えていた。はたして、2人の恋の結末は?

出典:映画「ReLIFE リライフ」公式サイトより一部抜粋

 

生きる意味を見失い、どん底の主人公が、高校生をやり直すことでどのように変わっていくかが見どころの作品です。

アニメは、夏休みの花火大会あたりで終了していますし、コミックは読んだことないので、どんなラストなのか気になるところです。

 

※感想はネタバレ有りなので注意してください。

 

ストーリーについて

映画1本にまとめるにあたり、重要なエピソードのみで構成されており、キャラクターの役割も少し変わっていました。

エピソードは、高校3年の新学期から始まり、狩生と日代の確執、花火大会、学園祭、修学旅行、卒業までの1年と、海崎の過去についてが描かれています。

 

狩生のバレー部のエピソードは省略されてたので、あくまで日代の友達に徹していた感じ。

小野屋にいたっては、リライフ研究所の職員という設定自体なしで、普通の明るい女子高生でした。

また、海崎の過去に出てくる会社の先輩の死亡原因も違っています。(原作は自殺だが

、映画では踏切内での事故死?となってます。)

 

エピソードをがっつり省いてますが、海崎と日代の気持ちの変化が丁寧に描かれていて、恋愛要素だけに特化したところが良かったと思います。

 

学園祭の後、実は日代もリライフ被験者だということが判明。お互いがお互いを「自分は1年でいなくなり、相手は17歳の高校生」だと思い込んでいるがゆえに恋愛に踏み切れないもどかしさが切ない。

それでも気持ちを通じ合わせることができたシーンはキュンキュンしました。

キャストについて

出典元:http://relife-movie.jp/

主人公の海崎は中川大志さん。

大河ドラマ「真田丸」では豊臣秀頼を演じていたときの凛々しい演技が素晴らしかった。

リライフでは27歳をメガネとスーツで演じていましたが、実年齢よりも大人っぽく見えるので違和感はありませんでした。

それにしても海崎を演じるにはイケメンすぎて、日代以外にもかなりモテそうだと思ってしまいました。

 

日代千鶴役は平裕奈さん。

僕のアモーレの妹さんですね。

薄いメイクとツインテールで、ちょっと暗くて垢抜けていない日代の雰囲気がよく出ていました。

笑い方が下手で、馬鹿にしたような変な顔になってしまうところは、効果音もついていて笑いました。

↑ほんとにこんな効果音(笑)

 

狩生役の池田エライザさんはモデルさんだそうです。垢抜けたイメージで日代との対比がよかったです。

大神役の高杉真宙さんは、仮面ライダーのイメージしかありませんでしたが、チャラさもありつつの真面目キャラは合ってました。

夜明了役の千葉雄大さんだけは28歳とかなり年上なんですが、高校生役もまだまだいけるのがすごい。リライフ研究所の社員の胡散臭さもハマってましたね。

 

総じてキャストはとても良かったです。ニュース記事で、若手の俳優不足のために小栗旬ら人気俳優がいくつになっても高校生役をやってるなんて書かれてましたが、

 

こんなにいるじゃないかーっ!

 

と思いました。

 

若手の俳優さん、これからも活躍してほしいです!

感想

人気漫画の実写化はかなりハードルが高いと思いますが、原作の重要なエッセンスを取り込みつつ青春ラブストーリーとしてうまくまとまっていたと思います。

 

ストーリーがシンプルになった分、「いまを生きる」というメッセージがより伝わりやすかったです。

誰だって社会に出る前の学生時代は「憧れるような何者かになれなくても、なんとなく就職して、なんとなく恋愛して結婚して、まわりの大人たちのように普通に生活していけるだろうと思っているはず。

でも、社会に出ると、その「普通のハードル」が実はとても高いことに愕然としますよね。

高校を卒業しても、大学を卒業しても、必ずいい会社に就職できるわけではないし、就職できたとしても望むような自分らしい働き方や、充実したプライベートや、そのためのお給料だって満足にもらえないことだって多いはずです。

私も、30代になっても学びたいこと、挑戦したいことが増えて、高校生の時にこんな気持ちだったらと思うことがあります。今思えば周囲に流されることも多く「いまを生きる」ことができたかといえば疑問です。

 

そんな、過ぎ去った時を想う20代以上の人たちに向けた、

 

「今からでも遅くはない、この瞬間からいまを生きよう。」

 

というメッセージが感じられました。

 

逆に、高校生の恋愛ストーリーだけどいま高校生の人が見たらあまり感情移入できないのかな?とも思いました。恋愛映画としてはキュンキュンしますが。

 

海崎の過去のエピソードは、映画のほうがよかったです!

海崎の教育係を担当していた先輩は、社内いじめにあっていたにもかかわらず、自分を貫く強い女性でした。海崎もそんな先輩を助けたいがために努力しますが、大人の世界では通用しません。結果的に先輩は退職に追い込まれ、その後自殺したという噂を知ります。

しかし、一周忌のお墓参りに行ったときに先輩の妹から真実を聞きます。

実は先輩は、希望いっぱいに次の仕事を始めようとしていたこと、死んだのは自殺ではなく事故だったということ。

憧れの先輩の最後の姿は、希望の持てるものでした。

 

 

卒業して仲間や日代と別れ、リライフ実験は終了します。

その後、海崎はバイトをしながら必死に勉強して、青葉高校の教師になります。

海崎がリライフで見つけた「やりたいこと」とは、自分と同じように迷う高校生たちを教師として導くことでした。

仕事に慣れてきた頃、新しく教員として日代が赴任してきます。

二人はお互いの事を記憶から消されているため、はじめましての状態。

 

しかし、教室へ案内する廊下の途中で、二人同時に話しかけ…

 

「あの…」

 

 

「君の名は?」

 

 

ではないですがw

まだお互いにかすかな記憶が残っているような雰囲気で、これからの展開を期待させるエンドでした。

 

 

ReLIFE リライフ」は、青春の爽やかなストーリーのなかで大切なテーマをシンプルに描いているいい映画でした。

 

いくつになっても、いまを生きよう!